菜園起業成功のポイント、第3は、
「ビジネスモデルの明確化」です。
菜園起業のご相談では、
例えば、野菜をブランド化して、
レストランに卸したいとか、
野菜の直売もやっているような
カフェのような体験農園を作りたいとか、
と言うようなお話が多く見かけられます。
そういう企画は、それぞれ素晴らしいものですが、
実現していくためには、
ちょっと腰を落として考えていく必要があります。
例えば、野菜を売ると言う場合、
協同購入してくれるグループが10ヶ所あったとすると、
各グループに10人の人がいて、1点100円の野菜を
10種類づつ買ってくれるとすると、
100円 × 10点 × 10人 × 10ヶ所 = 10万円。
毎週、これが続けられば、年約500万円の売上になります。
一方、直売所を開設して、毎日20人のお客さんが来場し、
客単価が1000円だとすると、
週5日稼働させれば、
1000円 × 20人 × 5日間 = 10万円で、
毎週続けられれば、やはり、年約500万円の売上になります。
この2つの例の場合、
協同購入型なら、、
協同購入してくれるグループを増やしていく営業活動が
重要になりますし、
直売所型でいくなら、毎日20人お客さんが来てくれるように
集客することが必要になってきます。
このように、一口で野菜を売ると言っても
色々な「稼ぎ方」がありますが、
これらの例のように、
単純な数式で、稼ぎ方を表してみたもの
これが「ビジネスモデル」です。
もちろん、ビジネスモデルは、途中で変えてもかまいませんが、
「1000円買ってくれる人が、毎日20人来てくれれば、
年500万の売上が達成できる」
と言うように、
「稼ぎ方」を図式化して考えてみることで、
事業の目標が整理され、
その目標を達成するための「手段」が見えてきます。
漠然と、ブランド化したいとか、カフェ的な農園と
思っていたことを具体的な形にしていく
そのための方法が、「ビジネスモデルの明確化」です。