この読書ノートでは、表記の本を読みながら、「食品の成分とその効果の関係」について、
考察しています。
p4.農林水産省では、これら食品新素材の活用状況などを把握するために、食品製造事業者を対象にアンケート調査を実施した。(調査実施期間:平成8年2月~3月)
ここまでの記載の中で出てきたものを年表に落としてみると、
1984-86 文部省特定研究「食品の機能の系統的解析と展望」
機能性と言う概念が日本で初めて提示された
1989 農水省食品流通局内に「新食品班」設置
1996 利用状況調査実施
でまあ、調査結果
p5. 新食品を製造しているのは、回答のあった260社中、180社(69.2%)、製造していない80社中、今後製造予定があるのは、27社(10.4%)、全体の8割が、新食品を製造、または製造の予定があるとしている。
「普及曲線」からコンテンツマーケティングを考える
http://bit.ly/1nWiyAG
によると、
イノベーター 2.5%(2.5%)
アーリーアダプター 13.5%(16%)
アーリーマジョリティ 34%(50%)
レイトマジョリティ 34%(84%)
ラガード 16%(100%)
※()内は、筆者による累計値
で、
この普及曲線を「新食品」に当てはめてみると、
この調査が行われた段階は、
新食品は、「アーリーマジョリティ」段階から「レイトマジョリティ」段階への
移行期に当たると思われます。
食品の機能性と言う概念が、日本で初めて提起されたと言うのは、
もちろん、文部省特定研究…つまり、公的な発表のレベルとして
と言うことであって、
特定研究に取り上げられる前に、「機能性」と言う概念を
提起していこうと言う何らかの活動があったと推察されます。
そう考えてみると、
食品新素材については、
公に提起された段階から、
約10年で、アーリーマジョリティ段階からレイトマジョリティ段階への
移行が始まっており、
公に提起される以前の「マイナー」な活動段階からカウントすると、
おそらく20年程度の時間が経過しているものと思われます。