2016年12月1日木曜日

住宅過剰社会と田園景観の保全

現代ビジネスのウェブサイトに
11月30日付で

「住宅過剰社会」の末路 〜
不動産業界の不都合な真実を明かす15年後には空き家2100万戸!

と言うショッキングなタイトルの記事が掲載されています。

この記事については、いろいろな評価もなされているようですが、
空き家が増えることは間違いがないでしょうし、

全国的に見ると、地価の平均値も下がっているようです。

そして、住宅過剰状態は、
田園景観の保全とも関係してくると思います。

日本の国土面積は、37万平方キロメートルで、
その3分の2は森林であるとは
学校でも教わるところです。

森林を除いた国土の残り3分の1は、約12万平方キロメートル、
すなわち、1200万ヘクタール程度ですが、

1960年代初頭には、この半分の600万ヘクタールが
農地でした。

飛鳥時代に大和朝廷が100万町歩開墾計画を目指し、
実現出来なかったと言う話があって、

そういう開墾計画そのものがあったのか?
と言う事も史実としてどうだったのか?

よく分かりませんが、
とにかく、当時は全国に100万町歩も農地はなかったことは
確かなようです。

1町歩が今の度量衡に換算して、1ヘクタールだったのか
どうかも定かではなく、

当時の農地面積はだいたい60万ヘクタールから80万ヘクタール程度と
見るのが、当たらずと言えど、遠からずぐらいのところでしょう。

ですから、だいたい1300年かけて、
我々の先人が、原野を開墾し、

8倍から10倍程度に増やしたことによって、

日本の田園景観が作られてきたわけです。

平成28年度の土地白書によると、
2015年現在で、農地面積は452万ヘクタールとのことで、

高度経済成長期以来、約40年間で、150万ヘクタール程度の
農地が開発によって他の用途に転換されたと思われます。

このように、これまでは農地を潰して、宅地等に変えていく事が
行われてきたわけですが、

土地あまり、住宅過剰時代が間近に迫る中、
日本の田園景観をどうやって保全していくのか?

について考えてみる場合、
今後の「土地・住宅」問題の動向と言うのを
やはり考えないわけにはいかないでしょう。

しばらくの間、この件について、
情報収集や学習を続けつつ、
本ブログでも論じていきたいと思います。

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