猛暑が続いていたかと思うと、
一転、涼しくなってきた今年の9月
埼玉では、
大根や葉物類など、
秋野菜の種まきもだいたい一巡したところだと思います。
では、今年の秋野菜の生育はどうなるのでしょうか?
上の図は、過去5年間、平均気温の週平均変化を示したものです。
8月末が35週、秋分付近が39週、10月初が41週、立冬付近が45週、12月初が49週です。
比較的平年値に近い気温変化を示しているのは、2013年で、
41週前後、46週前後を除くと、
ほぼ平年値と同様の動きをしています。
2011年、2012年は、秋分前の38週頃まで、
平年値より高め気温が維持されていたことがわかります。
2011年は、その後も高めの気温で推移し、
暖かい「秋」だったようです。
2012年は、10月半ばの43週頃から
平年値よりむしろ低めの気温で推移したようです。
秋の葉物の種まきは、
だいたい、8月末から9月初にかけて、
一巡し、
その後9月末から10月前半(40~42週)頃に、
お正月頃収穫できるコマツナや越冬させて育てる大根の
種まきなどが始まります。
暖かい秋となった2012年は、
10月まきの葉物にとっては育ちやすい気候だったかもしれません。
今年2015年は、37週までは、2014年と同様、
気温が平年より低めに推移しているようです。
種まき期に気温が低めで雨が多かったため
タイミングによっては発芽率がよく、
よく育っている野菜もあるようです。
しかし、逆に大雨で種が流されてしまったり、
葉が腐ったりして、生育が悪くなるケースもあるようです。
2014年は秋分すぎは全般に平年値より高めの気温で
推移した週が多く、
暖かい秋・冬となりました。
残暑の時期が低めの気温で、発芽率がよく、
その後、暖かい気候に恵まれたせいか、
大根の生育が非常によく、通常なら3月頃まで
「売り物」があるのに早めになくなってしまう
と言うこともあったようです。
今年も、同様にこれから暖かめの日が続くようなら、
秋野菜の生育は期待できるでしょう。
反対に雨がちで低温の日が多いようだと、
十分な生育が出来ない可能性が出てきます。
これからの気候変化に目が離せない秋のように思います。
※気温データは、日本気象協会のデータベースからダウンロードしています。
※平年値は、1985-2014年の平均値です。