菜園起業では、栽培技術とともに、菜園の運営能力が必要になってきますが、
運営能力の基礎となるのが、「菜園起業の九九」です。
仮に、ダイコン1本100円とします。
100本で売上1万円です。
ダイコンを育てる時、一つの畝に30センチ間隔で2列植えすると、
長さ30メートルの畝では、
200本のダイコンが育つので、
全部無事に育って、完売したとすると、
売上2万円になります。
畝と畝の間隔を120cmとすると、
1,000平米の菜園(約31メートル四方)
では、
30メートル畝が25本作れるので、
年2回作で、
100万円の売上が達成できることになります。
もちろん、現実には、連作を回避するため、
春作と秋作では、別の畑でダイコンを育て、
同じ畑で、春作と秋作では、違う野菜を育てる
と言った配慮も必要になります。
植えた野菜が全部育って完売すると言うのも
あり得ない仮定で、
実際には、ロス率をかけていく必要があります。
また、ダイコンではこう、ナスではこう…
と言うように、育てる野菜が違えば、
計算結果も違ってきますし、
価格設定も100円ではなく、
180円だったり、
250円だったりと様々ですが、
とにかく、ひとつの畑からどのくらいの
売上や利益が見込めるかは、
こうした計算をベースにして考えていくわけです。
ですから、日頃から、この畑で、ダイコンを育てたら、
全部売れたら、このくらい儲かる、
ナスなら、こうなる…
と「菜園起業の九九」を繰り返していることが、
運営能力を磨く基礎トレーニングになるわけです。