2012年8月1日水曜日

菜園起業に必要な計算能力

農家の人は、畑を一枚、二枚と数えます。

一枚が一反、1000平米です。
農地法とかは、10aって書いてありますけど、
なんで、あれ、1000平米って書かないんでしょうね。

一反=300坪ってのが、尺貫法で、
法律はメートル法で書くんだって
決まっているとして、

10aって言われて理解できる人と
1000平米って言われて理解できる人とどちらが多いでしょうね?

だいたい、a(アール)って単位、
10メートル×10メートルで、
100平米ですが、

小学校の教科書以来、
農地法読むまで出会ったことありません。

ヘクタールとか、平方キロメートルとかは
他の分野でも使いますが…、

あれ、何のために教えているんでしょうか?

化学科でSI(国際標準単位)ってのを
習いましたが、

メートル法でも、
キロメートルとか、って言うように、
キロ(1000倍)みたいな接頭語つけるのが
スタンダードなやり方で、

環境計量士の国家試験でもそっち。

a(アール)ってもしかして、
今や農地法のためにある単位?

しかも、法律では、アールじゃなくて、
10アール、

それを農家が伝統的に使っている
一反に変えて使う

一反=10アールと、
一反=1000平米と

どっちが分かりやすいでしょうか?

絶対、1000平米だと思います。

農地法改正は、まず、単位を10アールじゃなくするところから。

清き一票を!

あ、だんだん、違う方向にずれていますが、

さて、一反=1000平米って
ぐらいですから、
だいたい30メートル×30メートルです。

厳密に言えば、ルート1000=31.6227…

無理数ですから割りきれません。

だいたい、農地でメジャー持って測ってみるとわかりますが、
土くれとかですぐ動いちゃうので、5センチとか10センチとか、あんまり、意味ありません。

と言うわけで、
1反=1000平米=30メートル×30メートルで
だいたい間違いないです。

では、ここに野菜を育てる畝は何本立つでしょう?

あ、畝というのは、ウネと読んで、
野菜を育てるために土を盛り上げて、列にしてあるところです。

ウネの長さが10メートルで、
ウネとウネの間隔を1.2メートルとすると?

30メートル÷1.2メートル=25本
30メートル÷10メートル=3

25×3=75本が正解です。

では、一本のウネに5列づつニンジンを15cm間隔で
植えるとして、ニンジンは何本育つでしょう?

10メートルの長さのところに、15cm間隔で植えていくので、
10メートル=1000センチ
1000センチ÷15センチ = 66本

それが5列だから、66本×5=330本

一反の畑全体だと、
330本×75本=24750本

3本づつセットにして売ると、
24750÷3=8250セット

1セット150円だとすると、
8250セット×150円=1,237,500

つまり、一反の畑に、ニンジンをまいて
全部育って、全部売れたとすると、
120万円ぐらいの売上になるわけです。

でまあ、この間、菜園起業大学の受講生と
草むしりしながら、

何でこの場所で、こういう風に野菜育てるかって
実習の意味を説明、

やりながら、
はい、じゃあ、ウネが何本立ちますか?
はい、次、そのウネにニンジン何本植わりますか?

ってやっていって、
途中で、もうできません。

どうも、暑くて、だんだん、暗算ができなくなってきている

はい、そこで実習止め。

いたずらに、疲れるまでやってもしょうがないんですね。
農作業と言うのは。

何事も、こういう計算を頭の中で
しながら、

やる意味を考えないと
単なる単純作業で終わってしまう。

それでは意味がない。

暑くて、バテテきて、暗算できないなら、
もうそれ以上、農作業やっても、
意味を理解して、個々の作業を注意深くすることが
できなくなる、


したがって、実習止め。

本日はトマトを収穫して帰りましょう。

と言うことになりました。

菜園起業も起業ですから、
計算も必要なわけです。


ちなみに、そんなに難しい計算は要りません。
ここに書いてあるような単純計算の積み重ねで
大丈夫です。

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